天台宗から日蓮宗、さらにまた天台宗へ

2018年10月30日公開

2018年10月28日撮影

天台宗から日蓮宗、さらにまた天台宗へ

ハロウィンイベントでにぎわう目黒の住宅地を抜け、碑文谷にある円融寺へ。立合川緑道から伸びる参道の先には山門と豊かな緑が見え、山門まで行くと今度は仁王門とその間から釈迦堂が二重になって見えてきます。どちらも大きく反った屋根が印象的で、重厚でバランスが美しい。853年に天台宗寺院として創健、その後一時日蓮宗寺院となりましたが、元禄期に天台宗に戻る。釈迦堂は室町時代の築、ということは、日蓮宗寺院だったころということでしょうか。東京23区内では最も古い木造建築だそうです。日曜日の午後、境内を行き来するのは周辺にお住まいの方々のようで、南の正門、東門、西門を出入りしています。隣接する幼稚園からは子どもらが遊ぶ声。千年以上の歴史を有しながらも、偉ぶらず、地域の人々に親しまれている様子が垣間見えました。