住宅の狭間で“おんかかか”とお唱えしてみる

2018年7月5日公開

2018年07月05日撮影

住宅の狭間で“おんかかか”とお唱えしてみる

「赤レンガ図書館」と呼ばれる北区の中央図書館からJR王子駅へ向かう途中、「王子子育地蔵尊」という、大きな柱形の表示を見つけました。駅が近いとはいえ、周辺は住宅地で、家と家の間の細長い敷地の奥に祠があります。区の案内板によると、天文元年(1532)の建立安置とのこと。昭和2年出版の『王子町誌』には、「古来子育及商売繁盛の地蔵尊として信仰せられ、毎月四の縁日には参拝する者実に夥しく、縁日商人の露店を張るものも頗る多いので、その賑ひ真に筆紙の及ぶところでない」と記されているとか。場所は王子稲荷のすぐ北。江戸の頃は、行楽地でもあった王子エリア。当時の賑わいはどんなものだったのか、想像しながらお地蔵さまの前で御真言をお唱えしました。