東京は昼前から雪が本降りになってきました。数日前から都心でも積雪への警戒が呼びかけられています。お寺と雪というと、室生寺の雪景色を思い浮かべますが、あれは土門拳の粘りによって生み出された傑作で、実際にはめったにある風景ではないのだそうです。東京のお寺の雪景色もそうそう見られません。降ってもすぐに溶けてしまいます。川瀬巴水の浮世絵には芝や上野のお堂や山門が雪をかぶった様子が描かれていますから、昭和のはじめごろまではまだまだ雪が多かったのかもしれませんね。この画像は、昨冬11月の雪景色。左は深大寺の門前、右は高幡不動です。この日例年より早く訪れた初雪は予想外に多く降り続け、木々にかぶった白が紅葉した葉をさらに際立たせていました。
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