讃岐仁尾、古刹からの眺め

2017年7月3日公開

2017年05月27日撮影

讃岐仁尾、古刹からの眺め

5月の四国旅にて、海際のまちに行ってみたいと思い、古い町並みが残るという仁尾(にお)へ。スマホで検索しても、ネットにはさほど情報がなく、ただ、城跡にお寺があるらしいことがわかりました。JR予讃線詫間駅からはタクシーを利用、15分ほどで覚城院の山門下に到着。山門に至る坂路は石垣と白壁で、城の風格を残しています。小高い丘の中腹に本堂や重要文化財の鐘楼があり、さらに階段を登った先にある墓地からはご覧の眺め! 覚城院は弘仁10年(819)弘法大師により創建された古刹で、鎌倉時代に現在地で再興されたとのこと。仁尾城の成立ははっきりしないようですが、天正7年(1579)に落城。その日が3月3日だったので、仁尾では桃の節句はお祝いしないのだとか。周辺には覚城院のほかにいくつかお寺が点在していますが、かつては20以上ものお寺があったのだそうです。城がなくなっても、港町として栄えたのでしょう、その名残の町並みと海を、まぶしく見下ろしました。