休日の浅草寺はとんでもない混雑っぷり。浅草寺本堂へのお詣りを済ませて隅田川のほうへ抜けようと境内を斜め歩き。「小舟町」の提灯でお馴染みの宝蔵門をすり抜けて脇の小道からさらに東へ行こうとしたら、そこには二体の大きな露仏が。何度も来ているはずの浅草寺、これまで気に留めなかったのが不思議なほどの存在感がある仏像です。傍らには江戸初期に造立された勢至・観音二菩薩の金銅坐像であるとの説明が掲げられています。1メートルほどの高台上に蓮弁台に座す二仏をしばらく見上げていました。ふと、観音さまの指先に目が止まりました。指の腹の上に爪が出ているのが見えます。観音さま、爪、長めです。へえ、と思って、隣の勢至菩薩さまの合掌した指先を見ると、爪は確かにありますが、長くはありません。この観音さまの爪の長さに気づいた人はどのくらいいるでしょうか。これからは、仏像を拝するとき、爪にも注目してみようと思います。
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