盛岡の市街地の東側、盛岡城跡から徒歩15分程度でしょうか、「寺の下」と呼ばれる寺町があり、黄檗宗の大慈寺、天台宗の千手院等、各宗派の寺院が近接して立地しています。寺の下通りに接して、「青龍水」という共同井戸があり、今も地元の人々により守られ、利用されています。もとは通りを挟んだ祇陀寺境内の湧水を引水していたのが、昭和45年に井戸に切り替えられたそうです。名称は祇陀寺の青龍伝説によります。近辺にはもうひとつ、大慈清水もあり、この地域が水に恵まれていることがうかがえます。この写真の右手擁壁が祇陀寺で、左手の絵馬の掲げられた小屋が青龍水、道の突き当たりに見える建物はお豆腐屋さん。清水の近くならもしやと思い、お豆腐屋さんで寄席豆腐を買い求め、青龍水の傍らで味見。豆の旨みがしっかりした、なめらかな舌触り。青流水もまろやかな味わい。水の有難みをじっくり感じた寺の下でのひとときでした。
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