伝馬町因獄跡と油かけ大黒天

2016年7月22日公開

2016年07月16日撮影

伝馬町因獄跡と油かけ大黒天

地下鉄小伝馬町駅5番出口のエレベーターの扉が開くと、そこは小伝馬町牢屋敷跡(都史跡)。道向かいには真言宗大安楽寺と日蓮宗身延山別院とが並んでいます。いずれも、江戸時代に牢屋・刑場であった当地に人がよりつかなかったことから、建立されたという縁起があります。油かけ大黒天は身延山別院の本堂前に鎮座。昭和の名優長谷川一夫氏ゆかりのお像なのだとか。油をかけて商売繁盛を願います。ツヤツヤと黒光りしてご利益ありそう。ほかにも、鰻塚やお稲荷さんなど、広くはない境内にいろんなものがギュギュッと詰まったお寺です。境内を出て牢屋敷跡のほうへ行くと、旧十思小学校のモダンな建物が。関東大震災の震災復興小学校として建設され、廃校後は十思スクエアとして公衆浴場、ホールなどとして利用されています。刑場の跡地が教育の場となり、現在はコミュニティスペースとして利用されている、不思議な来歴の場所。さてどこに行こうかと思ったら、ふわりと鰻屋のいい匂いが届きました。間もなく土用の丑の日ですね。