千葉鋸山の日本寺には、五百、いえ、千五百羅漢が! 大野甚五郎英令という木更津の名工が、安永8年(1779)から完成10年(1798)の21年間をかけて刻んだ1553体の石仏。寺域の斜面に縦横に走る道に面し、風蝕された岩の崖面に分散して置かれています。百躰観音としてまとまっているところもあれば、崖の上のほうにぽつねんと一体だけあるところも。一体一体は小振りなものが多いのですが、何せ1500体を超えるのですから、見飽きません。江戸中期の比較的穏やかな時代の作だからでしょうか、全体ににこやかな表情のものが多いように感じます。その中の一体、パッと見、笑顔でピースサインを出しているように見えませんか。
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