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はひふへ本光寺へ初参拝!悪縁断ち法要へ参列

2019.06.17

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縁切り

先日の土曜日、千葉県市川市の本光寺さんで変わった法要が執り行われました。その名も『副流煙根絶祈願法要』!!(リンクは本光寺のブログ)

本光寺さんは「はひふへ本光寺!」という衝撃的なCMで世間を揺るがせ、昨年の暮れごろからは「有給休暇取得祈願」「告白先延ばし禁止」「衝動買い抑制祈願」「学歴フィルター防止祈願」・・・と月替わりでユニークな願目の法要を開催しています。SNSなどネット上でもよく目にしていて、気になりつつも日程が合わずになかなか参加できませんでしたが、ついに!先週の土曜日にお参りすることができました!

これまでの月替わり法要のテーマは、てら×まち×さんぽの中の私にとっても、いや、見方によっては社会生活を送る人であれば少なからず感ずるところがあるものばかり。それが、初参拝、初参列が「副流煙根絶」とは…(苦笑)

本光寺さんでは「縁切り寺プロジェクト」遂行の真っ最中。境内にある稲荷堂には、平安時代の武将源頼政公が祀られています。頼政公は妖怪「鵺(ヌエ)」を退治したことで知られ、悪縁・腐れ縁を断つご利益があるとか。その頼政公にあやかり、世に憚るさまざまな悪と縁を断っていこうということでしょうか。悪縁を断てば、自ずと良縁も舞い込んでくるはず、そう思って法要に参加することにしました。

20190615_本光寺

本光寺では、これからも月替わりでさまざまな法要を開くそうですので、次回以降ご参拝の参考となるよう、今回のレポートをまとめました。願目は異なっても、流れは概ね同じだと思いますので、どうぞご一読くださいね。

最寄り駅はJR市川大野駅

当日、市川大野駅の改札を出ると、いきなり正面に本光寺さんの樹木葬墓地の広告が出迎えてくれました。googleの道案内では5分と出ましたが、実際にはもっと近いようです。

20190615_市川大野駅

改札を出て左方向、駅を背に北に緩やかな坂道を登っていくと、ほどなく前方に「本光寺」の看板が見えてきます。

20190615_本光寺

この擁壁の向こうはどうやら墓地のようです。そして、この屈曲の先にあったのは…。

敷地を取り巻く案内の数々

20190615_本光寺

20190615_本光寺

20190615_本光寺

そう、お寺を紹介する大きな看板の数々!
ご祈願やご利益の紹介、安置されている仏像、それに境内マップなどなど。

初めてお伺いするお寺だと、ちょっと敷居が高いな、入っていいのかな、と躊躇するところがありますが、ここにはそんな気配はまったくありません!

20190615_本光寺

こんなふうに本堂が見えるなんて、素敵じゃありませんか!

いざ、本光寺境内へ

この日の法要は15時から。門前に到着したのが14時半すぎ。雨は本降りですが、初めての参拝なので、境内をひとめぐり。

門から入るとすぐに庫裡。窓が大きく、お声がけしやすい雰囲気です。当日は雨に負けて気づきませんでしたが、写真に「全面禁煙」の看板が写りこんでいますね。

20190615_本光寺

そしてその向かいには、「本光寺の仏神のご紹介」の案内板が。これはお寺巡り、仏像好きには大変ありがたい!まず全容を知ることで、お参りがしやすくなりますね。

20190615_本光寺

そしてその並びには永代納骨塔、永代供養墓などが調えられています。そしてその奥に見えるのが諸仏神が安置された稲荷堂、そして本堂があります。

20190615_本光寺

本堂正面には、こんなにたくさんの御案内。正面の戸には本堂内のお像のご紹介も!これはますます有難い!

20190615_本光寺

本堂に向かって左手には、お寺のマスコットキャラクター「木魚のぽっくん」、右手には「浄土ポスト」が!

20190615_本光寺

20190615_本光寺

もう境内のいたるところにあれやこれやがあって、それぞれをひとつひとつ拝見したりお参りしたりしていると、あっというまに時間が経ってしまいます。

あ、本堂前に居るうちに、日蓮宗公式アプリ「合掌の証」でチェックイン!本光寺さんへは初参拝なので、「10参るポイント」ゲット!

20190615_本光寺CI

では、そろそろ法要へ向かいましょうか。

副流煙根絶祈願法要へ

庫裡から入り、廊下を伝って本堂へ。庫裡も本堂内も整然と整えられ、壁には明王像などの仏画が飾られています。こう言っては何ですが、緊張はさほど感じられず、穏やかな空気が流れています。

本堂へ入ると、座席の上に輪袈裟が置いてありました。

各所の法要やお寺での行事のご案内に「どなたでもご参加ください」といった表記と同時に「輪袈裟、お念珠、お経本をお持ちの方はご持参ください」などと記されているのを見た途端、気が引けてしまいますよね。もちろん、檀家さん、信者さんは言われなくともご準備されることでしょう。でも、「ワゲサってなに?」「お念珠がないと本堂には上がれないの?」という人だってたくさんいます。お寺に慣れていない人は、法要に参列する、お寺での行事に参加する際に、しきたりはどうなのか、どう振舞ったらいいのか、失礼があってはいけない、タブーに触れるのではと、ネガティブなことばかり考えて身構えてしまうのです。

本光寺さんでは、そんな心配は無用! 法要の参列者に輪袈裟をご用意くださっています。そして、参列者の前には、基本的な法要の流れとその意味などが記されたパネルが掲げられています。今執り行われていることが何で、それはどういう意味があって、このあと何があるのか、それが明らかにされていることで、安心して法要に臨めるのです。

20190615_本光寺

15時になると尾藤住職が静かにご入堂、法要を前にその目的や意義などをお話くださいました。尾藤住職ご自身も以前は喫煙者だったけれども、タバコと縁を切って以来、いいことだらけ。さらに、昨年、境内全面禁煙に踏み切り、さまざまなことに気づいたそうです。定着するまではあちこちに「禁煙」の掲示を続けるとのこと。

法要は以下の流れで執り行われました。
■勧請|仏様・神様に、これからこういう御祈願をするのでお出で下さいとお願いします
■読経|(おそらく…)祈願の内容に応じたお経の読み上げます
■礼拝|一同で合掌・一礼します
■唱題|「南無妙法蓮華経」のお題目をお唱えします
■祈願|御祈願が成就するよう、祈ります

20190615_本光寺

副流煙との縁を断つ!かわらけ割

この月替わり法要、いや、それだけでなく、本光寺さんのユニークなところは、「かわらけ割」があることです。
かわらけ割とは、焼き物の小さな皿を割って厄除などをすることですが、本光寺さんでのかわらけ割の目的は「縁切り」です。今回の場合は「副流煙」と縁を切ること。白いかわらけに縁を切りたい「副流煙」と記し、稲荷堂前の窪みに投げ入れました。
この日は雨で窪みに水が溜まり、底の岩がよく見えなかったのですが、見事!?「副流煙」の文字が割れました!もし失敗しても、ご住職があらためて割り、ご祈祷してくださるとのことですから、一発でうまくいかなくても大丈夫です。

IMG_6128

20190615_本光寺

南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経

法要からかわらけ割までが終わってから御首題をお願いすると、「御首題は御首題帳ですがお持ちですか」「御首題の方には簡単なお写経をお願いしています」と御案内いただきました。尾藤住職に持参した御首題帳をお渡しし、庫裡の玄関近くのスペースで「南無妙法蓮華経」を3回なぞりました。書き終わったものの写真を撮り忘れ…。

20190615_本光寺写経

そして、この写経をもって本堂へ行き、ご本尊の前にお納めします。これは後日お焚きあげしてくださるそうです。そして、御首題帳を受け取りました。

非日常の “感動” を

尾藤住職からは本光寺のこと、境内にあるあらゆる仕掛けのこと、本堂内の仏画や天井画のことなど、さまざまなお話を伺いました。旺盛なサービス精神、という形容だけでは片づけられないエネルギーを感じました。人々の心の拠り所としてのお寺はどうあるべきか、社会に対して何ができるのかを常に考え、大きなことから細部にわたることまで、できることはなんでもチャレンジされています。

お寺とは、非日常の場。ここに来てくださった方に「ああっ」と感動してもらえるよう尽くしたい。

そんなふうに仰っていました。

20190615_本光寺

身体に害を及ぼす副流煙との「縁切り」を強く祈願し、ご住職も「神仏にその願いが届くよう、御祈願しました」と仰いましたが、現実には、即座に副流煙そのものがこの世から消えるわけではありません。では、この縁切り祈願は何に、どのように効くのでしょうか。記事の冒頭に、源頼政公が鵺を退治したと紹介しました。鵺とは、妖怪 ― つまりそれは、人間の裡に棲む悪しき心が投影されたもの。法要に参列しただけでは、副流煙そのものを撃退することはできませんが、分煙なり防御策なりを具体的に考えたり、周りに訴えるための少しの勇気を抱いたりするきっかけにはなったのかなと思います。

おまけ ― 市川大野の寺々

市川大野は、中山法華経寺が近いこともあってか、周辺には日蓮宗が多くあります。本光寺さんでの法要のあと、いちばん近い常光寺さんへお参りしました。すると、これもご縁なのでしょうか、門前にこんな掲示が。

20190615_本光寺

そして、この門から伸びる参道の奥には、立派な山門が。おや?その脇には地べたを飛ぶようなドラえもんが…。山門の奥に見えるのは本堂ですが、この写真の右手は幼稚園の建物で、左手にはたくさんの遊具が設置されています。境内イコール幼稚園ということのようです。おそらく、園児たちがいる時間帯は門も閉められるのでしょうが、この日は土曜日の夕方。自由に出入りできる状態でした。生憎の雨でしたが、遊具とカラフルな園舎が、大木などの緑と共存している様子は、落ち着きがあっていいな、と思いました。

20190615_本光寺

ということで、ここでもチェックイン!

20190615_浄光寺

と、ここで17時。もう何件かチェックイン…いえ、お参りしたかったのですが、タイムアップです。またの機会にいたしましょう。