斜面の緑に包まれるような茅葺の山門と屋根。
ちょっと気の早い彼岸花が咲いています。
参道脇に広がる墓地の入口のイチョウには、すでにギンナンの実が。
山門前の階段をのぼると、本堂の全容を見ることができます。美しく葺かれた屋根、前面の芝生もうつくしく、灯籠と回向柱が添景となっています。
本堂前から横に目を移すと鐘楼も茅葺です。滑らかな曲線と切りそろえられたエッジがうつくしい。
鐘楼は本堂よりもすこし高い位置にあります。全景を捉えようと、スマホのパノラマ機能で撮影してみました。左から山門、中央が本堂、右が鐘楼です。
境内全体は青々としていますが、あちこちに秋の兆しが見られます。
柿の実があとは色づくのみの大きさに実っています。
緑の中を悠々と飛ぶのはオニヤンマ。
彼岸花はピンクのほかに、白も咲いていました。
葉っぱや鐘楼の柱など、あちこちに蝉の抜け殻がくっついていて、境内は蝉の鳴き声が充満する一方、地面にはすでに鳴き終えた蝉が蟻に命を渡していました。
蚊に刺されまくって境内を後にしました。
さて、ここはどこかと言えば、横浜市港北区補陀洛山安養院西方寺。横浜駅からなら、市営地下鉄ブルーラインに乗って約15分、新羽駅で下車して徒歩約5分、トータル20分ほどでこの茅葺の伽藍と季節感あふれる境内に至るのです。今回はちょうどお彼岸の1か月前、秋の兆しを感じましたが、もう少しすると境内は彼岸花で満たされるようです。またお彼岸の頃に伺ってみようと思います。