仏教アレコレ 〜身近なのに意外と知らない仏教についてまなびましょう〜

「てらまちさんぽ」のススメ

2014.09.08

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このサイトをご覧くださっているみなさんは、お寺に興味があるか、まちあるきが好きか、おさんぽが趣味か、いずれかでしょうか。

お寺(仏教系寺院)は、全国で7万7千以上あり(文化庁「宗教年鑑2014」による)、コンビニよりも多いのです。特に都心などでは数分歩けばコンビニの1、2軒にすぐ出くわします。同じように、お寺が集まる寺町でなくても、ちょっと歩けばあちこちにお寺があることに気づくでしょう。

江戸時代、幕府は寺院を本末制度で管理し、檀家制度や宗門人別改帳で庶民を管理しました。お寺では地域の住民を把握する一方で、寺子屋を開いて子供に読み書きを教えたり、住職が住民の困りごと相談をしたり、争いごとを執り成したりと、檀家さん個々への対応だけでなく、地域のコミュニティセンターのような役割を担っていました。今で言う「町内会」に1軒くらいはお寺があったであろうことは、想像に難くありません。

それだけお寺は地域の歴史と密接な関係があるわけで、まちあるきをしていればお寺が気になってくるのです。もちろん、お寺めぐりをしていると、そのお寺の周辺のまちがどんな表情をしているのか、これまた気になります。

気持ちいい気候につられてフラッと散歩に出かけたとき。
評判のグルメスポットを目指して初めてのまちへ降り立ったとき。
あるいは観光目的でどこかのまちを訪れたとき。

別にお寺参りを目的にしなくてもいいんです。まちを愉しもうと思ったら、まずは歩いてみましょう。気になる路地があったら迷い込んでみましょう。目立つ木立があったら近寄ってみましょう。気づけばお寺があるはずです。それだけでもう「てらまちさんぽ」です!

もちろん、御朱印を頂いたり、札所を巡るのも、「てらまちさんぽ」。

自分なりの「てらまちさんぽ」を見つけに、まずは歩いてみませんか。

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季節の花を愉しむためにお寺巡りをするのも、ひとつの「てらまちさんぽ」です。

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お寺の近くの古い塀に、地域の歴史を知る手がかりが残されているんですよね。

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寺町近くの路地に迷い込んでも、いい具合の町並みを味わえたりして、それはそれで愉しい。

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てらまちさんぽのあとは、甘味屋さんで一休みしたり、角打ちしたり。