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【お寺の応援団】その2 宿坊研究会

2016.08.17

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寺院活性化

先日来ご案内している エンディング産業展2016 http://www.ifcx.jp/ ですが、今日は「お寺の応援団」結成の功労者、「宿坊研究会」堀内克彦さんのご紹介です。

「宿坊研究会」って何? という多数の突っ込みの声が聞こえてくるようです(笑)

宿坊研究会フライヤー

このとおり、ご本人も「何者なのか?」と(笑) 画像提供:堀内克彦氏

てら×まち×さんぽがサイトを始めようと、ネット上でのお寺やお寺まわりの情報を探っていたときに、その取組み内容やメディアの使い方を興味深く拝見していたサイトのひとつが「宿坊研究会」でした。「宿坊って、高野山や善光寺にある、お寺の施設に泊まらせてくれるところだよね」という程度の認識しかありませんでした。堀内さんは、学生時代からの宿坊好きが高じて、宿坊を盛り上げたいと、仕事の傍らでサイト運営を続けていたそうです。数年前から寺社旅研究家としての活動に専念されていますが、それ以前の活動もとうてい仕事の傍らでやっていたとは思えないほどの充実っぷりで、どこか企業だとか、大寺院だとかのバックアップがあるんじゃないかと勘繰っていました。実際にはそういうことはまったくなく、よく考えればわかることなのですが、バックがついたのだとしたら、しがらんでしまって、神仏、あるいは宗派を超えた現在の堀内さんの活動はできなかったはずです。

「寺社旅研究家」を名乗る堀内さん、現在の取組みは多岐にわたりますが、今回のエンデックスへは「宿坊」に絞っての出展です。宿坊は、寺院の経済的な問題はもとより、空地利用、インバウンド対策、地域の活性化等にも寄与するものだと思います。エンデックスと同時に「空き家対策パビリオン」が開催されます。実家問題、相続問題等々あるでしょうが、お寺さんがお持ちの空き家だったら、宿坊として活用するというのも一つの手なわけです。民泊も話題ではありますが、そのお寺バージョンとして宿坊があれば、宿泊施設不足に貢献できるうえ、外国からの観光客だけでなく、国内の旅行者が自国日本の文化―ひいては仏教にもふれる機会につながります。

そのほか、堀内さんの活動としては、寺社好きのための婚活「寺社コン」(!)や、仏前結婚式の普及、お寺の漫画図書館の設立、僧侶研修会での講師活動等々。軸足はしっかり寺社に置きつつつも、実に多彩な活動を展開されています。 しかも、堀内さんご自身が、寺社コンで奥様と出会い、仏前で挙式されているのだから、すごい。これだけどっぷり寺社まわりのことをやりつつも、堀内さんは僧籍も取得していないし、神職でもありません。寺院や神社への大きな強い愛が、これらの活動を下支えしているのです。

「宿坊研究会」って何? と突っ込みを入れたあなた、ぜひ、来週のエンデックスにおいでください。堀内さんに会って、直接お話をしてみてください。

エンディング産業展2016 http://www.ifcx.jp/ 
会期|2016年8月22日(月・友引)、23日(火)、24日(水)
会場|東京ビッグサイト東ホール1