仏教アレコレ 〜身近なのに意外と知らない仏教についてまなびましょう〜

お寺の掲示板に注目!

2019.07.12

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お寺の掲示板

仏教伝道協会

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昨年、テレビやウェブなど各種メディアでも取り上げられて盛り上がりを見せた仏教伝道協会主催「お寺の掲示板大賞」が今年も始まりました!応募期間は10月末まで、対象となるのは2019年5月1日~10月31日に撮影されたもの。

ツイッターやインスタグラムで公式アカウントをフォローし、お寺の掲示板をスマホで撮影、ハッシュタグ「#お寺の掲示板大賞2019」を付けて投稿。応募はこれだけ。

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詳細は仏教伝道協会のサイトで確認してくださいね。

昨年の大賞は衝撃的ながら仏教が説く真理のひとつを端的に表したものでした。→2018年の入賞作品

実は私もいくつか投稿しました。

東京都 江東区 永代寺(インスタグラム投稿
門前仲町駅近くの永代寺。シンプルな言葉で真理を伝えてくれます。香炉の端に立っているのは、おそらくこれを書かれたご住職。
 20180729_永代寺掲示板

千葉県船橋市 正延寺(インスタグラム投稿
著名人の言葉がしたためられているのは、お塔婆の包み紙なんだとか。副住職の筆です。
20180911_正延寺掲示板

神奈川県小田原市 眞福寺(インスタグラム投稿
本当の意味でお寺からのメッセージが掲示されたもの。昨年の夏は、墓地掃除を取りやめるしかないほど暑かった。そして右側「明けない夜はない」は小田原市仏教会のポスター。暑すぎて「終わらない夏はない」と思いたかった。
20180818_小田原眞福寺掲示板

昨年の大賞募集期間中のある日、某テレビ番組の制作会社から「インスタグラムの画像を使ってもよいか(使わないかもしれないけど)」というメールが届きました。結局てら×まち×さんぽの投稿は放送には出ませんでしたが、この某番組の放送あたりから、各方面に広がっていったようで、企画・運営の江田智昭師はダイヤモンドオンラインで毎日記事をアップするという恐ろしい日々を送られ、大賞が決まったあとも、各地でのイベントにひっぱりだことなります。

築地本願寺銀座SALONでの講座「お寺の掲示板」に見る仏さまの教え
20190117_銀座サロン

江田師ご自身がなぜこうした企画を実施したのかということと、大賞などの入選作品ほか掲示板に貼りだされた数々の言葉を、仏教者として解説してくださいました。

仏教井戸端トーク花まつり企画「お寺掲示板スライドショー」
20190411_お寺の掲示板トーク

深川の陽岳寺で開催された仏教伝道協会さん主催「花まつり」の中で、江田師と広島から料理僧として知られる吉村昇洋師とのかけあいでのスライドショー。銀座サロンでの講座よりもラフな雰囲気で、それぞれ取り上げた掲示板にツッコミつつ解説していきました。掲示したお坊さん本人もそんなこと考えていないよね?というようなところまで裏読み、解釈するお二人のトークが面白かったです。

てら×まち×さんぽは、ずいぶん以前からお寺の掲示板には注目していたので、こうして多くの方々に知られ、関心を持たれるようになったことがとてもうれしいのです(てら×まち×さんぽサイト内「掲示板」の検索結果)。

この美しい文字の掲示は、北千住の長源寺さん。2012年3月の撮影。今PCにある画像では一番古いもの。
20120327_北千住長源寺

そんなわけで、いつでもお寺の近くを通ったら掲示板にも注目してくださいね、というお話なのですが、来る7月16日、今年のお寺の掲示板大賞のキックオフイベントがありますよ、ということも付け加えておきましょう。

会場は港区芝の仏教伝道協会。詳細はコチラ。今回はなんと、昨年入賞を果たした掲示をしたお坊さんが九州や中国地方からお出でになってのプレゼンテーションもあるそうです。

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ただお寺で掲示板を見て、自分なりに反芻、解釈するのもいいのですが、掲示板大賞関連の講座やトークに参加してみると、掲出する側のお坊さんが限られたスペースにどれだけの想いを込めているのか、その言葉が掲出された背景にどんなことがあるのか、そういう周辺情報によって、また理解、味わいが深まっていくのです。キックオフイベントで新しい視点をいただいて、投稿に挑むのもいいと思いますよ。

さ、お寺へお詣り、そして、掲示板にもご注目を!