宝町のお地蔵様と紫紺野牡丹

2016年10月27日公開

2016年10月22日撮影

宝町のお地蔵様と紫紺野牡丹

このところ晴れたり雨が降ったり、気温も肌寒かったり夏日になったりと忙しい秋です。東京駅の東側のビジネス街は、休日はとても静か。縦横に走る川に架かる橋めぐりもゆっくり楽しめます。八丁堀と京橋の間にある宝橋。現在宝橋は首都高の上ですが、もとは楓川だったそうです。このお地蔵さんは、昭和29年、楓川で命を落とした子どもの供養のために建立されたそうです。花が手向けられお堂の周りにも季節を彩るようにさまざまな植物が植えられています。もとは親御さんが整えられたのでしょうね。楓川は江戸の舟運を担っていましたが、前の東京オリンピックを前に埋め立てられ、首都高1号線となったそうです。次の東京オリンピックまで4年弱、競技施設だけでなく、東京の街もどんどん変わっていくことでしょう。それでも、こういう小さな石仏や祠などが残され、そこに込められた人々の思いや祈りも継がれていってほしいと思います。