七福神めぐりはいつがいいか?
暮れに大掃除をして一年の汚れや穢れを払い、除夜の鐘とともに前年の煩悩やあれやこれやを取り除いて年を越します。神様も仏様も気持ちよく新年をお迎えのところでしょうから、新年の挨拶に初詣、一年の幸せを願う七福神めぐりというのは縁起がよさそうです。
御開帳や御朱印の授与が通年という七福神コースもありますが、たいていの寺社では松の内や七草までということが多いようです。また、御開帳は松の内だけで、御朱印は通年で授与くださるというところもあります。
とすると、御開帳されている七柱の神様にお詣りして、御朱印も戴くという場合は、1月7日まで、もしくは、15日までにお詣りしたいですね。柴又七福神のように、寺社によってご開帳期間が異なる七福神もありますので、確実に御朱印をコンプリートさせたい場合は、公式サイトなどでチェックするか、各寺社に確認しましょう。
授与期間にお詣りしたとしても、御朱印をいただけない場合もあるかもしれません。それはまたお詣りに来るご縁をいただいたと思いましょう。
どこから、どの順にお詣りするか?
七柱の神様を、どこからどうお詣りしていくかは、基本的に自由です。
おもしろいのは、ご利益によって順番が異なる山手七福神めぐりです。商売繁盛祈願の場合は西側(下目黒)の瀧泉寺・蟠龍寺・大圓寺を先に、無病息災長寿祈願の場合は東側(白金台)の妙円寺・瑞聖寺・覚林寺を先にめぐるのだとか。
また、東海七福神は品川神社で専用色紙を授与しているため、そこをスタートにすることを薦めています。
御本尊へのお詣り⇒七福神へのお詣り⇒御朱印
七福神は、寺院の御本尊や神社の御神体などではなく、ご本尊の脇に安置されていたり、境内に別のお堂があってそこに祀られていることもあります。まずは、その寺社の本堂・本殿にお詣りしてから、七福神にお詣りしましょう。混雑しているとお詣りの前に御朱印帳や色紙をお預けする場合もありますが、基本的にはお詣りのあとに御朱印をいただきます。
御朱印以外にもうれしいご利益の品が
七福神めぐりでは、専用の色紙や台紙などが用意されている場合が多々あります。一年の開運招福を願ってのお詣りですから、特製色紙などに御朱印をいただいて、神棚などに大切に飾りましょう。美しい絵入りの色紙を授与しているところもありますので、集めるのも楽しいですね。
また、東海七福神、山手七福神、港七福神、足立七福神など、御朱印以外に七福神ダルマやミニ御神体、それらを乗せる宝船や台などの授与品がある七福神もあります。浅草名所七福神では、各寺社で福絵馬をいただき、それを笹にさげる「福笹」の頒布があります。
次回は、「江戸」を中心に、七福神のコースをご紹介します。
新宿山手七福神の大黒天・経王寺
山手七福神の大黒天・大圓寺
谷中七福神の大黒天・護国院