奈良京終 璉珹寺の女人裸形阿弥陀仏

2015年9月3日公開

2015年05月30日撮影

奈良京終 璉珹寺の女人裸形阿弥陀仏

「女人裸形阿弥陀仏」とはなかなかなまめかしい字面ですが、京終(きょうばて)にある璉珹寺(れんじょうじ)のご本尊です。裸身の仏さまは非常に珍しく、しかも女人だということで、袴を取り替える50年に1度だけ開帳する秘仏だったそうです。現在は年に1度、5月中だけの御開帳です。この日たまたま9時にお寺へ伺ったら、ちょうど開扉の時間で、朝一番で白く美しい阿弥陀さまにお詣りし、ゆっくりと拝見できました。ガイドの方々はボランティアで、仏さまのこと、お寺のこと、奈良のことを丁寧に説明してくださいました。現住職は女性だとのこと、境内やお堂のあちこちに花が生けられたり鉢に紫陽花が浮かべられたりして、落ち着いた気配が素敵でした。阿弥陀さまの開帳はまた来年ですが、璉珹寺さんでは仏前結婚式や俳句会等々、さまざまなイベントが開かれているようです。京終は、またあらためて歩きたいまちです。