四谷てらまち坂めくり―観音坂

2015年4月28日公開

2015年04月26日撮影

四谷てらまち坂めくり―観音坂

観音坂。四谷のてらまちにある坂のひとつ。坂の左が真壽院、右が真成院。案内サインには「坂の西脇にある真成院の潮踏(塩踏)観音に因んでこう名づけられた。潮踏観音は潮干観音とも呼ばれ、また、江戸時代には西念寺の表門が、この坂に面していたため西念寺坂ともいう」と記されています。「潮踏」ということは、海が近かったのでしょうか。真成院のサイトに説明がありました。「往昔、真成院の近辺は海が近かったため、 観音様の台石が潮の干満によって常に濡れていたという」「江戸城外濠工事のため、幕府に替地として与えられた四谷に移転」とありますので、お寺はもっと海に近いところにあったのでしょう。東京のお寺は江戸時代の大火、関東大震災、戦災等をきっかけに移転したところも多くありますが、四谷のこのエリアに集積する寺院群は、江戸城外濠工事によって移転したようです。