てらまちフォト一覧

板橋宿の見守り役 平尾追分地蔵

中山道と川越街道が分岐する板橋区の平尾追分から少し北にある東光寺。和モダンな山門をくぐって境内へ入ると、近年の築であろう二階建ての本堂の前に、古そうな石像物が並んでいました。写真は「六道利生の地蔵尊」、別名「平尾追分地蔵」で、以前は追分に安置されていたもので、明治期に当地へ移されたそうです。六街道の出入り口で旅人を導くのが六地蔵。この追分地蔵も、穏やかなお顔で街道を行き来する人々を見守ってきたのでしょう。この日はちょっと歩くと汗ばむほどの気候でしたが、ご近所さんぽ、旧街道歩きグループ、史跡めぐりなど、たくさんの方々がまちあるきを楽しんでいました。先日ご紹介した東海道一番宿の品川宿も、この中山道板橋宿も、街道に沿ってお寺が点在していました。奥州街道千住宿もそうですね。宿場町とお寺の関係もちょっと興味をもってみていきたいところですね。

板橋宿の見守り役 平尾追分地蔵

2015年10月5日公開  2015年10月03日撮影

しながわ宿場まつり

品川寺大祭のあった日は、旧東海道で「しながわ宿場まつり」も開催されていました。沿道に屋台が並び、公園のライブ会場ではさまざまな歌や踊りが披露されていました。初日にはおいらん道中や江戸時代の装束での風俗行列なども行われたようです。品川寺大祭のあとに東海道を北上、江戸のほうへ向かっていくと、どんどん人出が多くなっていきました。自分のお店の前で看板メニューを出している店、地域のグループで特製カレーを販売するところ、まるでフリマのように衣類を並べているママさんたち。ビール片手に焼き鳥を食べながら歩く人、路地にテーブルを出して談笑する人々、露店で買ったおもちゃで遊ぶ子供たち。大勢の人々がそれぞれに楽しんでいる様子。品川は旧街道に沿ってお寺が点在していて、寺町の側面もあります。旧東海道からお寺への参道にテーブルを出して楽しんでいるグループも見かけました。来年はもっと早い時間に行って、あれこれ楽しみたいです。

しながわ宿場まつり

2015年10月2日公開  2015年09月27日撮影

この秋はじめての、富士山

今日の一枚は、この秋はじめての富士山を。昨日、川越の新河岸川を歩いてきました。先月だったか、ブラタモリにも舟運の川として登場した付近を通り、堤防の上を下流へ向かっていきました。まさに秋晴れ、川の流れや河岸の樹林、沿川の田畑などを眺め、足下を跳ねるイナゴや青空を背景に飛び交うトンボに季節を感じます。ふと来たほうを振り返ると、ちょうど川の上流軸線上に青々とした富士山が! なぜか興奮してシャッターを押しまくりました。関東には「富士」「富士見」の名の付く土地や、富士信仰の浅間神社が散在しますが、埼玉県や東京西部は特に多い印象があります。今は地上からだけでなく、海上から、上空からと、さまざまな場所から富士山を見ることができますが、どんなシチュエーションで見ても、その度に「ああ、日本人でよかったな」と思います。

この秋はじめての、富士山

2015年10月1日公開  2015年09月30日撮影

品川寺大祭 柴灯大護摩火渡り荒行

山伏がつぎつぎと炎の上を駆けていく、火渡り荒行。

旧東海道品川宿にある六地蔵の寺、品川寺(ほんせんじ)の大祭です。成田山や高尾山でも行われるようですが、都心で間近に見られるのは珍しいのではないでしょうか。柴灯大護摩(屋外で行う護摩祈祷)が営まれたのち、炎と煙を上げて燃えた護摩木と松の枝の灰が均されます。そこに護摩木が投げ入れられ、また炎が上がったところで山伏姿の僧侶たちが渡っていきます。周りからだと本当に火の上を駆けているように見えますが、通り道は灰で、炎が出ているのはその両側。その後、火を落ち着かせてから、来賓、一般の参拝客も渡ります。私も裸足になり、ほの温かい灰の上を渡りました。現世利益の密教儀式。熱湯も煙も炎も灰も、すべてご利益があるとのこと。間近で体験した我々には、どんなご利益がもたらされるでしょうか。

品川寺大祭 柴灯大護摩火渡り荒行

2015年9月29日公開  2015年09月27日撮影

電車ぶらり旅で国宝に出会う

郊外で秋でも感じてみようかと、西武新宿線に乗りました。行き先も、降りる駅も、決めていませんでした。できるだけ行ったことのないまちがいいなと、東村山駅で下車。駅前の周辺観光案内板を見ると、なんと「国宝」の文字が見えるではないですか。目指しましょう! 途中、これまたいろいろと興味深い清正公堂や大善院などに立ち寄り、道端の案内サインに従って歩いていくと、立派な山門が見えてきました。国宝は山門の向こうにある地蔵堂です。説明板によると、都内唯一の国宝建造物で、室町時代の応永14年(1407)の建立とのこと。古さやら歴史やら様式やら、いろいろあるとは思いますが、ともかく、美しい。全体を見る、近づいて細部を見る、裏にまわる……。しばらくの間、お堂の周りをぐるぐるしていました。11月3日は年に一度、内部拝観ができるようです。是非、お詣りしたいものです。

電車ぶらり旅で国宝に出会う

2015年9月28日公開  2015年09月26日撮影

安比奈線と曼珠沙華

田んぼの中を横切る線路。枕木は朽ちかけていて、曼珠沙華が強烈なアクセント。曼珠沙華はサンスクリット語「manjusaka」への音写で、和名はヒガンバナ。仏教とともに日本に持ち込まれたのだとか。夏がどんなに暑くても、きっちりお彼岸に咲くんですね。安比奈(あひな)線は西武鉄道の休止路線。南大塚から安比奈まで全長3.2kmの貨物線で、入間川の砂利採取を目的として1925年に開通、1963年まで使われていました。西武新宿線の南大塚駅やこの撮影ポイントをはじめ、いくつかの場所で残されている線路を見ることができます。蔵の街として有名な川越ですが、こんな表情もあるんですね。

安比奈線と曼珠沙華

2015年9月25日公開  2015年09月21日撮影

鬼子母神が見守る手創り市

雑司が谷の「みちくさ市」、「手創り市」はすっかり定着したようですね。晴天のこの日も、多くの人でにぎわっていました。「みちくさ市」は参道の路肩に出店者が古本などを並べて販売。それぞれ見ていくと、出店者ごとに特徴があっておもしろいですね。相性のいいお店が見つかれば、次回も楽しみになりそうです。「手創り市」は鬼子母神と大鳥神社の境内で開かれていて、陶芸やアクセサリー、洋服など、作家さんが出店されているようです。こちらも目移りするような多彩ぶり。つくり手さんと和やかに話しながら手渡しで販売している様子は見ていて微笑ましく、境内の鬼子母神の石像も、にこやかにそれを眺めているような表情に見えてきます。それぞれの市は主催も開催スパンも異なりますが、ときどき同日開催となることがあります。池袋駅から、副都心線雑司が谷駅から、都電雑司が谷からと、お散歩するには絶好の立地ですよ。

鬼子母神が見守る手創り市

2015年9月24日公開  2015年09月20日撮影

シルバーウィーク、ドコヘイク?

先月8月はお盆などで夏休みがあったばかりですが、今月は5連休のシルバーウィーク。4~5月のGWよりも連休となる頻度が極端に低いため、プラチナウィークと呼ばれることもあるとか。年末年始もそうですが、大型連休となると都心で活動する人は減り、通常の土日なら混雑する人気スポットもねらい目だし、ひっそりとしたビジネス街を歩くのもおもしろい。都内のお寺では、お彼岸の時期の江戸六阿弥陀めぐりもいいですね。お彼岸の中日23日には、世田谷の勝国寺や人形町の大観音寺で「紙張り地蔵」という行事が行われるとか。ただ、お彼岸なのでお寺は法要や墓参などで忙しい期間ですから、お詣りには配慮が必要です。とはいえ、谷中や浅草を散策するとか、雑司が谷の手創り市を見にいくとか、お寺周辺の街やイベントを楽しむという手もあります。気象庁によると、連休中は穏やかなお天気となりそうです。都内のてらまちさんぽ、どこへお詣りしましょうか。

写真は昨年の彼岸の中日、銀座の路地の電線にとまっているトンボです。

シルバーウィーク、ドコヘイク?

2015年9月17日公開  2014年09月23日撮影

大仏さまに会いに鎌倉へ

春、秋と、さわやかな気候になってくると、海も近い鎌倉へ行きたくなります。そういえばと思い出したのは、大仏さまが修復に入るというニュース。高徳院のサイトには、以下のようにお知らせが掲載されています。「2016年1月13日から3月10日にかけ国庫補助金によるご尊像の保存・修理工事を実施させていただたきます。その間は、素屋根と足場が設置されますた め、ご尊像の拝観ができなくなります。(以下略)」短期間ではありますが、拝観できなくなるようです。もとから露仏だったわけではないですが、山の木々や空を背景に鎮座する大仏さまはやはり見応えがあります。この写真はおととしの9月。シルバーウイークは鎌倉も混雑するでしょうが、ひと目お会いしたいものです。

大仏さまに会いに鎌倉へ

2015年9月16日公開  2013年09月09日撮影

路傍で傾聴する石像

「なになに? 話してごらんなさい」と耳を傾けるお坊さん。幡ヶ谷不動尊で知られる荘厳寺、その脇道を入っていくと、石の郵便ポストやちいさな七福神(のような…?)など石造物が点在しています。そうです、石屋さんがあるんですね。お寺があればお墓があり、墓石や石像を供する石材屋がありますね。この石のお坊さん、道ゆく人々の声を受け止めてくれそうな感じがします。まちの人々も、声を出さないまでも心の中ではごあいさつして通っているかもしれませんね。

路傍で傾聴する石像

2015年9月15日公開  2015年09月13日撮影

フリーワード検索

てら×まち×さんぽ このサイトについて