武家屋敷に佇む

2016年3月4日公開

2016年02月27日撮影

武家屋敷に佇む

「川越百景」モニターツアーは、「喜多院界隈と四門前めぐり」がテーマでした。元禄7年の川越城下の絵図片手に当時の痕跡を探りながら、脳内タイムトリップ。知恵伊豆と呼ばれた松平信綱による城下整備で十か町四門前が定められ、それが現在の川越のまちの骨格をかたちづくっているので、江戸時代の絵図でもちゃんと喜多院や四門前へもたどり着けます。喜多院は川越城の南に位置しますが、その間には武家地がありました。永島家は川越に残る唯一の武家屋敷で、御殿医の屋敷跡とされています。しかし、この武家屋敷がある七曲りの通りは、元禄の絵図には記載がありません。川越藩が拡大し、武士が増えることで武家地も拡大し、そこを縫うように道がつくられていったのだそうです。永島家の庭に佇む石像は観音様でしょうか、今は住まう人はないそうですが、大切にされている様子がカラタチの植え込みのむこうに垣間見えました。