復活した名建築 求道会館

2015年11月6日公開

2015年11月03日撮影

復活した名建築 求道会館

キリスト教会のような会堂の正面には仏堂。一見ミスマッチなようで、落ち着いたまとまりのある空間です。本郷森下町にある「求道会館」。浄土真宗大谷派の僧侶近角常観が、若者に向けた宗教的学びの場として明治35年に求道学舎を開き、広 く公衆に向けて信仰を説く場として建設したのがこの求道会館です(大正4年)。昭和28年以降、50年ほど閉鎖されていたのが、都の文化財指定を受けて修復さ れ、平成14年にオープンしたそうです。設計は武田五一。武田は朝ドラ「ごちそうさん」に登場した帝大教授の建築家のモデルで、ヨーロッパのアーツアンドクラフトやゼセッション運動を日本へ紹介しました。それでこのようなデザインの会堂になったのですね。現在はコンサートや講演などに使用されていて、月に一回程度、土曜日の午後に1時間半ほど一般公開されるようです。具体的な日程は求道会館のホームページにて。建物同様、シンプルなサイトですね。

求道会館公式ホームページ http://www.kyudo-kaikan.org/