寄って生きる、着いて生きる

2015年5月1日公開

2015年04月29日撮影

寄って生きる、着いて生きる

北鎌倉円覚寺の塔頭黄梅院。昨日は真っ白な「オオデマリ」を紹介しましたが、今日は「石斛―セッコク」。梅の木が枝分かれしているところに白っぽい花が咲いているのがわかるでしょうか。さわやかな新緑を背景に、鮮やかなつつじの色のほうが目立つかもしれませんが、梅の木に寄生するように咲く野生的な花のほうが気になりました。これは寄生ではなく、「着生」というのだとか。お寺の境内にある着生植物には、仏教的な意味が込められているのでしょうか。いずれにせよ、こうして見る者にいろいろな思いを与えてくれる、そういう力が、お寺の花々にはあるように思います。