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地獄の釜開き 閻魔参り 北千住赤門勝専寺

2014.07.30

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北千住

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縁日

閻魔大王

北千住は日光・奥州街道の一番宿の町。北千住を南北に貫く旧街道から、西に参道が延びるのが、赤門が有名な勝専寺で、ここには寛政元年(1789)開眼の閻魔大王がおわします。江戸時代にはすでに1月16日の閻魔詣りが知られていたようです。

勝専寺の案内パンフレットには、閻魔参りについて以下のように記されています。

 

お参りすれば日ごろの非を許してもらえる上に、万病、特にぜん息、扁桃腺炎などのノドの病気に霊感あらたかといわれています。参詣者は、一把の線香を買いもとめ、堂前の香炉にくべ、立ち昇る線香の煙を頭、ノド、肩など五体にあてて病気回復を祈願する人々が多く見られます。またこの日は、寺の境内、大門通り、山門前の道筋にずらりと百数十店の露店が並びます。

 

「閻魔さまに舌引っこ抜かれるよ!」
誰しもが子供のころに聞いたことがあるフレーズですよね。閻魔大王といえば、死者の罪悪を裁く地獄の王。正月16日と7月16日は「地獄の釜開き」。生者でありながら閻魔さまにお詣りし、お赦しをいただくことで、平穏に暮らしていきたいと願うのでしょう。

1月と7月の閻魔さまのご縁日は、閻魔堂があるところでは閻魔像や曼荼羅などの御開帳が行われますが、ここ、北千住の勝専寺の閻魔参りはとりわけ人出がすごいというウワサを耳にしていたので、行ってみました。

北千住駅の西口から旧街道、国道4号あたりまでは、魅力的な路地が多く、お参りのあとにどのお店に行こうか、猫なんかがお散歩していないかな、などとワクワクしながら歩きました。旧街道の宿場町、みちみちに深みを感じながら、うろうろと散歩をしたい界隈です。

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参道の両側にはびっしりと露店が並び、次々に食欲をそそる匂いに襲われます。

旧街道へ入るとほどなく、著しく賑わう路地に出くわします。これが勝専寺の参道です。お好み焼きやりんごあめ、串焼きなどのお祭りグルメのほか、スーパーボールすくいなどの遊び露店も軒を連ねていました。しかし、この参道に一歩足を踏み入れたら、境内までは人の流れに身を任せるしかない!横に逸れるにも道はなく、びっしりと露店が並んでいるのですから。

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参道の両側にはびっしりと露店が並び、次々に食欲をそそる匂いに襲われます。

ようやっと、「赤門」の前にたどり着きました。ふだんはこの赤門は閉じられていることが多いようですが、この日はお祭り仕様、提灯や幟旗が掲げられていました。

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赤く染め抜かれた「閻魔大王」の幟。

赤門から境内に入るとすぐ左手に閻魔堂があるのですが、まずはご本尊にお参りします。本堂を目指すも、境内にもあれこれと露店が立ち並び、本堂までの道のりも遠く・・・。この日は、本堂の扉も開いていて、外からではありますが、ご本尊を拝見することができました。

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露店のテントの上に見える瓦屋根のエキゾチックな建物が本堂。

続いては本日のメイン、閻魔さまにお参りです。
ふだんは閉じている閻魔堂の扉がばーんと開かれ、老若男女が線香をあげ、閻魔さまに手を合わせています。真っ赤な忿怒の形相の閻魔像は寛政元年(1789)開眼。じっとお顔を見ていたら、その大きく開かれた口から叱咤する声が聞こえてくるような気がしました。

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閻魔さまからのお赦しをいただく、半年に一度のチャンス。

日が落ちてから、もう一度行ってみました。日が長いので、提灯がその魅力を発揮できる時間は短いですね。縁日の二日目、すでに後片付けが始まっていました。

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赤門に点る提灯。

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祭りの後。これら露店が片付くと、いつものさっぱりとした境内に。

閻魔さまも二日間お疲れになられたことでしょう。ありがとうございました。

参考文献『図説 あらすじで読む日本の仏様』速水侑監修、青春出版社

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