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魔目を退治する煎り豆まき|節分

2016.01.27

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東京

節分

暖冬だといわれた今冬ですが、二十四節気の大寒に合わせるかのように数十年に一度という寒波が日本を覆い、沖縄でみぞれ、屋久島で雪が降ったとのこと。節分までの今が、一年でもっとも寒い時期ですね。

その節分まであと約一週間。あちこちで豆まき用の煎り大豆が売られ、鬼の面も目にします。その豆まきも、地方やご家庭によって、誰がまくのか、どういう掛け声なのか、豆はいくつ食べるのか、さまざまあるようです。お寺では年男・年女にあたる方々や、大相撲力士、芸能人などがお寺で豆まきをしますね。みなさんは豆まきには何の豆を使いますか? 大豆? それとも落花生? いずれにしても、煎ってありますよね。豆は「魔目」の当て字で鬼の意味がかかっていて、悪鬼に火を与え、それを撒くことで鬼を退治するのだそうです。また、「丈夫・達者」を意味する「まめ」と同音なので、お正月にあたる節分に年の数だけ豆を食べて、一年の健康を祈るのですね。

お寺で行う節分の行事は、節分会、豆まき式のほか、追儺式(ついなしき)や追儺会(ついなえ)と呼ぶことが多いようです。「追儺」とはなんでしょうか。辞書で見てみると・・・

追儺 ついな 大晦日や節分に悪鬼を追放する行事、〈鬼やらい〉〈儺(な)やらい〉〈厄はらい〉〈厄おとし〉などとも呼ばれる。〈儺〉は(中略)「歳暮に逐ふ疫鬼の名」とするが、本来は疫鬼をはらう行事自体をさす語であった。(中略)『続日本紀』の慶雲3年(706)のくだりに、疫病の大流行により初めて大儺を施行したとある。

 また、「節分」の項を辞書で見てみると・・・

節分 せつぶん 季節の移り変る時、すなわち立春・立夏・立秋・立冬の称。特に立春の前日を指し、この日は厄払いの行事が各地で催される。(中略)中国の追儺式にならっているが、寺院の節分会は修正会(しゅしょうえ)として行う例が多く、鬼面をかぶった仮装者を追放する所作が演じられる。

 ということで、「修正会」の項を見てみると・・・

修正会しゅしょうえ〈修正月会〉の略。毎年正月初めに旧年の悪を正し、新年の天下泰平などを祈る法会。期間は通例年初の7日だが、3日・5日といった事例もある。(中略)修正会は寺ごとの単位ではなく、寺内の堂ごとに行うものであり、また追儺を伴う例も見えている。

 ということは、旧年の最後の日にあたる節分に鬼=悪や厄を払い、1年の始まりの立春を迎えようということなんですね。節分・豆まきの本来の意味を考えると、寺社で豆まきに参加するほうが、鬼も払えるし、福も呼びこめそうな気がします。

以下、都内の寺院で行われる節分行事をまとめてみました。各行事名に、それぞれの寺院のサイトをリンクしてありますので、詳細はそちらをご参照ください。いずれの寺院も、大変な混雑が予想されます。お目当てのお寺がある方は、早めに動いたほうがよさそうですね。

芝増上寺節分追儺式 12:00~

増上寺といえば、東京タワー[2015年5月イベント時撮影]

池上本門寺節分追儺 13:00~

本門寺の境内は広く、本堂も立派[2014年6月撮影]

西新井大師節分追儺式 豆まきは15:30~

西新井大師も境内広々[2015年6月撮影]

柴又帝釈天(題経寺)節分会 13:20~

山門や本堂、帝釈堂などに施された彫刻が目を引く大経寺[2015年6月撮影]

雑司が谷鬼子母神堂節分追儺会 15:00~

境内に舞台が設置され、盛大に豆まきが行われます[2016年1月撮影]

神楽坂毘沙門天(善國寺)節分豆まき式 14:00~

本堂前に「狛寅」。毘沙門天では、年男・年女にこだわらずに、豆まきに参加できる善国寺。[2016年1月撮影]

ざっと大きい寺院で、サイトがあるところを中心にご紹介しましたが、「てら×さいじ」にも「節分追儺会|2016」としてもう少し豆まきのあるお寺をご紹介しています。お相撲さんや好きなタレントさんが豆まきをするところを狙ってもいいし、近所で小ぶりでも地域と季節行事を執り行うお寺もあるでしょう。自宅の豆まきにくわえて、お寺の豆まき、行ってみませんか?